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インフルエンザワクチンの話し

[2019.10.30]

 今回は、ラグビーワールドカップでの日本代表の躍進、天皇陛下即位の礼、台風19号、20号の被害など多くの話題がありましたが、この時期この話を取り上げない訳にはいけません。

 今年はワールドカップなどによるインフルエンザ流行国からの訪日客増加の影響か、すでに流行の兆しがあるということであり、よく皆様から質問されるインフルエンザワクチンのなぜ?にお答えしようと思います。

Q1.なぜ、毎年受けないといけないの?

 理由は大きく2つあります。1つは、年毎に流行するウィルス株が変化するからです。インフルエンザウィルスは皆さんご存知のA型、B型、(C型)がありますが、そのうちA型は同一亜型内(H1N1、H3N2)で毎年のようにわずかに抗原性を変化させるため、ワクチンはその年に流行しそうな株を予測し毎年接種する必要があります。もう1つはインフルエンザワクチンが毒性を失くした不活化ワクチンであるためです。そのため罹患しなければ、接種後数ヶ月で抗体がなくなってしまうからです。

Q2.ワクチンの効果はどれくらいあるの?

 ワクチン打ったのに・・という経験のある方は少なくないのではないでしょうか。厚生労働省のデータでは、ワクチン有効率は約60%(インフルエンザを発症された60%が接種していれば予防できた)とのことです。レセプトデータから解析されたデータも50~60%ということなので、その程度と考えてよいようです。厚生労働省の見解では、ワクチンの効果は発症予防よりもむしろ重症化の予防ということなので、幼小児や高齢者、免疫抑制治療などを受けている高リスクの方ほど接種が望ましいと言えます。

 とはいえ、注射は嫌ですよね。貼るワクチンや飲むワクチン、噴霧するワクチンなど痛くないワクチンも開発中とのことですが・・。今年は私たちスタッフも泣いている小さなお子さんの腕を抑えながら、皆胸を締め付けられる思いで注射を打っています(泣)。

 

 

 

 

 

 

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