ヒトとチンパンジー違いのはなし
先日、休みが合い久しぶりに家内と車で遠出をしました。遠出と言っても隣県の動物園、まだ息子が小さい頃三人でよく来ましたが、その子も今は高校生となり、最近では揃って外出することはめっきり少なくなりました。
動物園の人気者はホワイトタイガーや直接触れることができるウサギでしたが、私が一番気に入ったのは、霊長類のチンパンジー。表情が豊かで、見つめると目が合ったり、さすが私達と同じルーツであると再認識されました。その檻の前で「ヒトとチンパンジーの遺伝子は、ウマとシマウマよりも違いが少ないんだって」と私。「ふーーん」と家内。そこはツボでは無かったようです。
実際、ヒトとチンパンジーのゲノムを比較すると98%以上が相同でほとんど差がありません。では、その違いは残り2%が決めているのかと考えてしまいがちですが、そうではないようです。詳しくは私も説明できませんが、遺伝情報を翻訳するかどうか決めるスイッチの違いと言われています。スイッチの違いがなぜ人をヒトたらしめるのか?それを説明する仮説の一つに「性成熟の遅れ」があります。
つまり性成熟のスイッチのタイミングがずれて、子供の時期が長くなったことで、学びと習熟の時間を多く取れるようになり、脳の発達が進んだとのこと。なるほど勉強中の息子は今まさにヒトへ進化する途上なのか・・。