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オンライン診療に思うこと②

[2020.06.30]

 福井県では約2ヶ月間新型コロナウィルス陽性患者が見られず、子供達も新しい学校生活に慣れ始め、少しずつ日常が戻ってきた印象を受けます。クリニックも健診が始まり、漸く2年目を迎えた実感が湧いてきました。ただ、世界に目を向けるとウィルスは依然猛威を奮っており、この時期にこそ次の波に向けた準備を進めなければと思っています。

 今行っている準備の一つがオンライン診療です。“えっ、前回オンライン診療に懐疑的って言っていたのに‥”。実はご存知の方もおられると思いますが、当院では5月よりLINEアプリを用いた健康相談を始めました。電話と違い診療時間内外に関わらず手が空いた時にお返事でき、採血データなども添付できるため、外来で説明できなかったことの補足などにも使用しています。健康相談そのものは診療行為ではありませんが、対面診療との組み合わせで、患者さんの満足度をあげることができていると感じています。

 オンライン診療に関しては、前回申し上げました通り、現在のコロナ禍限定的に緩和されている条件をそのままコロナ後にも使用することには賛成できませんが(初診からの投薬など)、前途のような健康相談や栄養相談、そして毎日の血圧や体重、血糖などをモニタリングできている生活習慣病の方への投薬は、むしろ今回を機に進めていくべきと考えます。

 先日オンラインでの禁煙外来が保険償還されることが決まり、今後数年で好むと好まざるに関わらずオンライン化は急速に加速していくことでしょう。

ただ、 “ 医療”は安全と安心が何にも増して大切であり、便利さや生産性が優先されるようなことは望ましくありません。当院では、たとえコロナ禍であっても、患者さんの安全と安心がさらに向上することができるような仕組み作りを、これからも模索し続けて行きたいと考えています。

 

 

 

 

 

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