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スクラップ・アンド・ビルド

[2021.06.04]

 駅前に出るたびに街の様相が変化していくスピードに驚かされます。東京大手町などでは日常茶飯事の事ですが、ついに私たちの街にも大規模な再開発が始まったかという思いです。人が集まり、生活する街は有機的ですので、それがスクラップ・アンド・ビルド(壊されて創り直しされることの造語)、ことはある意味自然な現象なのでしょう。

 私たちの体も一見昨日、一昨日と変わっていないように見えますが、細胞レベルでは日々スクラップ・アンド・ビルドが繰り返されています。様相が全く変わらない点で街並みなどとは異なりますが、時々周囲と様相が異なる細胞が現れることがあります。癌細胞です。“私は健康だ! ”と自負されている方の体でも、一日約5000個の癌細胞ができていると言われています。それでも “癌”にならないのは、免疫がそれらをスクラップしてくれているからなのです。ワクチンでも活躍する免疫様様ですね。

 さて今年5月で私たちのクリニックは、オープニングスタッフが全員揃って三年目を迎えることができました。彼女たちはこのコロナ禍においても努力を続け、今年春には “心不全療養指導士”“認知症ケア専門士”が誕生し、クリニックに新たな強みが加わりました。ゼロからのクリニック創りでしたので、ビルド・アンド・ビルドという感覚でここまで来ましたが、患者さんが増えて来ると続けていくことが難しいかなと思われる面も出てきています。

 一度勇気を持って今の診療スタイルをスクラップ・アンド・ビルドする時期に来ているのかもしれません。今まで以上に皆様の不安にお応えできる医療を提供できるよう、スタッフ共々頑張ってまいりますので、宜しくお願いします!

 

 

 

 

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